Environmental History

HAELE

The Historical Association for Environmentally Local Economy (HAELE) will be founded on November 20, 2021. The Association will publish an original Journal: Living Spaces.

About HAELE [HAELE_prospectus_J]

このサイトでは「環境経済史研究会」(HAELEの日本語名)の活動を記録し紹介する予定です。「環境経済史研究会」は2021年11月20日の発足を予定しています。一つの国際学会として展開し、Living Spaces(生命空間)という学術雑誌の創刊をめざしています。なお、その日本語の名称は英語名のニュアンスをうまく伝えられていません。

  1. 本研究会は、環境の経済史や経済の環境史をめざすというのではなく、ローカリティに注目した総合的なアプローチを探究したいと考えています。
  2. ローカリティというのは地方を意味しません。人々や動植物が生きるその場所を意味しています。あくまでもその場所に拘っています。
  3. 最後の点は、歴史の捉え方に関するものです。歴史は通常は過去の事象ということになりますが、過去を再現する人間は過去そのものを再現しているわけではなく、今の視点から過去のある側面を照射し表現しているに過ぎません。つまり、本来生命空間の歴史はあくまでも総体的なものであり、それを総体として把握することは不可能です。言い換えれば、生命空間の一部を再現しているのは現在の視点であるということになります。このような理解の仕方を「歴史をする」と捉えるならば、あらゆる事象の探究は「歴史をする」になると考えることもできると思います。その意味でこの研究会は歴史の専門家のみの集団ではないことを常に期待しています。
  4. 多くの専門分化した学問状況において、多様な学問体系の中に閉じこもった状態を常に打ち破るような試みをしていきたいと思います。とはいえ、当面は、例えば、経済学史・経済思想史・経済史が特定のテーマで連携し合うことも非常に稀であると考えます。しかし、幸い斎藤幸平氏のマルクス研究で一つの突破が進みつつあるように思います。その方向をさらに押し進めたいと考えています。その点、趣意書にも書きましたが、「長い19世紀」に焦点を当てて、地球上のあらゆる場所の将来に向けた指針が得られるような会合を持続していけるように努力したいと考えています。[2021年10月27日村山記]

今後、参加者のみなさんと一緒に考えていくことで、現時点での上記のような叙述は大きく変更されることもあろうかと思います。他方で、すでにHAELEという英語の名称は、当初よりかなりメッセージ性が高いものになっています。上記のローカリティ(その場所)はあくまでも環境つまり人間と自然との相互関係によって規定されており、その場所の「経済」に着目しようとしています。果たしてそこで示される「経済」とは何か。これがこの研究会の根本的なテーマになります。

例えば、水循環を例にあげれば「水収支」も重要な「経済」と認識されることになります。旧来の貨幣を媒介とする「経済」とはかなりの隔たりのある対象を問題にしています。もう一つの例を挙げれば、出生と死亡の収支は人口問題であり、これ自体も「経済」と考えるべきでしょう。もし生命空間における収支決算のある事象を全て「経済」と捉え直すとすれば、我々のローカリティ理解はどのようになるのでしょうか。マルクス・エンゲルスが『ドイツ・イデオロギー』でローマ時代では人間の生産(種の再生産)があくまでも生産の中心であったというような叙述を思い起こす方もおられると思います。「長い19世紀」の「経済」の見直しは将来の「経済」の見直しに繋がり脱経済成長の時代を真に展望できるように思っています。

「環境経済史研究会」という表題を英語のニュアンスを含めて、あえてスマートではない表現にするならば、「人間と自然との関係性に規定されるその場所に関するあらゆる物質収支を探究する研究会」となるのではと思います。

2021年11月20日土曜日(午後2時〜6時)の発足会・合評会のご案内

趣意書はこちらから[HAELE_prospectus_J]ダウンロードしてください。また、発足会・合評会のリーフレットはこちらから[HAELE_J]ダウンロードしてください。

日程等は下記の通りです。

2021/11/20, Saturday, 14:00-18:00:

オンライン (Zoom)・ハイブリッド(東京会場:株式会社タナチョー本社、および、高松会場:香川大学;詳細は村山までお問い合わせください。)

田中廣『社会関係=分業論の視座:いま再びマルクス&ウェーバーの智慧に学ぶ』(中央公論事業出版、2021年)について、著者自身のご報告を受け、合評会を開催します。その合評会を契機として、The Historical Association for Environmentally Local Economy (HAELE)(環境経済史研究会)の発足会を同時に開催する予定です。

趣旨説明 (14:00-14:15)

合評会

司会:慶應義塾常任理事・池田幸弘

基調報告 (14:15-15:00)

田中廣(タナチョー・代表取締役社長)

ディスカッション (15:05-16:15)

Part 1: 経済学史・マルクス

東京大学院経済学科准教授・野原慎司

神奈川大学経済学部教授・的場昭弘

Part 2: 経済史・ウェーバー・環境史

神戸大学経済学部教授・重富公生

香川大学名誉教授・村山聡

HAELE発足会 (16:30-17:00)

自由討議 (17:00-18:00)

問い合わせ先:村山聡(香川大学名誉教授)Living Spaces Project, ICEDS, Kagawa University, Email: murayama.satoshi@kagawa-u.ac.jp(@は半角に変更してください)

参加申し込み:本会用のFormsにアクセスして必要事項をご記入ください。お申し込みは11月15日月曜日まで受け付ける予定にしております。Zoomの案内、会場の案内は別途お送りします。なお、コロナ禍でもあり、会場での対面式会合は人数制限を設けております。詳細は追ってお知らせします。