Environmental History

Archive for 10 月, 2009

生物学が語る「自然」のポリティックス

火曜日, 10 月 20th, 2009 Posted in 研究会等案内 | No Comments »

日本科学史学会生物学史分科会シンポジウム 生物学が語る「自然」のポリティックス Politics of Biological Discourses on "Nature" [趣旨]  この10年ほどで自然保護のあり方は大きく変わりました。かつて自然保護といえば、人の手が入っていない自然を開発から守ることでした。でも近年では、文化・社会と深く結びついた「自然」が保護の対象とされつつあります。たとえば現在、日本政府は2010年に名古屋で開催されるCOP10に向けて「SATOYAMAイニシアティブ」をすすめています。そこでは生物学者たちが積極的に発言し、日本文化がつくってきたとされる「里山」をめぐる議論に大きな影響を与えてきました。しかし歴史的にみれば、このような生物学者による文化・社会と結びついた「自然」の語りは、決して新しいものではありません。では、過去の生物学者の 「自然」をめぐる語りは、同時代においてどのような政治的な役割をもっていたのでしょうか。このシンポジウムでは、20世紀前半の生物学者・農学者の「自然」をめぐる語りを検討し、生物学史が現在の自然保護に示唆するところを探りたいと思います。今回のシンポジウムでは科学史以外の分野で「自然」をめぐる歴史研究をすすめている演者の方をお招きし、コメントも歴史的視点と環境倫理の観点の双方からお願いしています。 日時:2009年12月13日(日)午後2時~5時 会場:東京大学先端研駒場リサーチキャンパス4号館2階講堂 (アクセス:http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/maps/) [プログラム] ナチス農学の自然観――コンラート・マイヤーを手がかりに 藤原辰史(東京大学・農業史) 日本植民地主義と自然-アジア・太平洋戦争期の緑化運動- 中島弘二(金沢大学・地理学) 狩猟と動物学の近代――1930年代日本における「伝統」の創造 瀬戸口明久(大阪市立大学・科学史) コメント 坂野徹(日本大学) 篠田真理子(恵泉女学園大学) 鬼頭秀一(東京大学) (司会:篠田真理子・瀬戸口明久)

お世話になります

月曜日, 10 月 19th, 2009 Posted in AEAEH-J事務局 | No Comments »

テストがてら宣伝です。 http://de.scientificcommons.org/50062502 ↑ドイツのサイトで日本語が完璧に表示されているのに感激しました。 http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/handle/2261/16676 http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~afuru/deveze.htm http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~afuru/g_booklist.htm

学校林をめぐるむら(共同関係)の軌跡(竹本太郎)

日曜日, 10 月 18th, 2009 Posted in 研究会等案内 | No Comments »

日本科学史学会生物学史分科会の月例会が下記の日程で開催されます。日本科学史学会生物学史分科会のホームページからの転載です。(http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/frame_j.htm) 日時:10月24日(土) 午後3:00~5:30 場所:東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室(※京王井の頭線「駒場東大前」駅下車、渋谷寄り改札を出て正面手前に構内案内板があります。) http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_13_j.html 発表者:竹本太郎氏(東京大学大学院 農学生命科学研究科 特任助教) 演題:学校林をめぐるむら(共同関係)の軌跡:「公共林野」と歴史的アプローチに触れて 内容紹介: 過疎による小学校の統廃合、森林の荒廃など、農山村における喫緊の課題は数多くあります。そのような現状のなかで、「むら(共同関係)」が守り続けてきた 「学校林」という特殊な森林のことはほとんど知られていません。 明治期に近代学校制度を整える際に「むら(共同関係)」の林野を小学校の校舎建築や財政補助のために特別に確保した森林が「学校林」です。その後、「学校林」は、戦時期には愛国心昂揚のための造林地として国家に利用され、戦後期には国土復興のための緑化運動の中心になっていきます。 本発表では、「学校林」をめぐる「むら(共同関係)」の軌跡を追いつつ、(1)「地域住民の公共の福祉」に利用される森林「公共林野」の意味、(2)林政 学における歴史的アプローチの意味、について議論できたらと思います。 参考:竹本太郎『学校林の研究』(農山漁村文化協会、2009年)ほか。(http://www.ruralnet.or.jp/n_lib/book/wadai/2009/03wadai0908-1.html ;本書のもとになった論文がダウンロード可能だそうです。)

今後の展開について

日曜日, 10 月 18th, 2009 Posted in AEAEH-J事務局 | No Comments »

東アジア環境史協会のホームページでは個人の氏名と専門分野ならびに所属が公開され、また、ワンクリックでメイルを送ることができるようになっています。単純にコピー・ペーストができるようにはなっていませんが、公開していいかどうか、登録されているメンバーのみなさんに聞いてみる必要があります。基本は、今年の8月にコペンハーゲンで開催された第1回国際環境史学会の参加者からこのリストを作成しました。その後、日本向けの趣意書を作成して学会等の機会を利用してこの組織の趣旨に賛同して頂ける方々を募ってきました。今後は、さらに関係学会等への連絡を通じで広く参画希望者を募って行く予定です。なお、趣意書については、私のホームページ(http://rfweb.ed.kagawa-u.ac.jp/project/wiki/muras/wiki.cgi)からダウンロードできます。鬼頭先生との連名で公表させて頂いていますが、鬼頭先生に原案を作成して頂きました。私のホームページの左側のリスト欄からAEAEHを探して頂ければと思います。

AEAEH-Jのメンバー登録による投稿が可能となりました

日曜日, 10 月 18th, 2009 Posted in AEAEH-J事務局 | No Comments »

徐々に話を進めているAEAEH-Jですが、これまで、8月29日と10月17日の2回にわたって、今後の研究会のあり方について検討をしてきました。東アジア環境史協会(=AEAEH)の公式ホームページ(http://www.aeaeh.org/index.htm)が立ち上がりましたので、日本の環境史関係者間での情報交換を容易にするためのブログ的なホームページを立ち上げることにしました。投稿して頂くためには登録が必要になります。環境史研究に関わる研究会の案内やその他意見交換の場としたいと思います。