環境史研究会第2回ワークショップのご案内
木曜日, 7 月 15th, 2010 Posted in 研究会等案内 | No Comments »すでに連絡を差し上げましたが、報告のタイトル、場所等が決まりましたので、改めて連絡させて頂きます。なお、この研究会は会員による研究会ですので、参加を希望される方は、村山または竹本までご連絡ください。 【日時】7月24日(土)14時〜 【場所】東京大学農学部1号館3階「農経会議室」 【報告】「中国環境史研究の現状と課題」原宗子(流通経済大学) 「森林景観の環境史 —明治・大正期の長野県諏訪地域を中心に—」若林洋平(上智大学) 原先生からは要旨もいただいております。 *********** この研究会の第1回ワークショップに参加させて戴き、参加者の多くが、日本史研究者であられることを改めて承知しました。 中国環境史は、日本で研究しておいでの方はまだ少数ですが、中国では、かなり広がりのある研究分野です。尤もその多くは、90年代頃までの<農業史>関係組織が、発展的に改革されたもののようですが、若い方たちは無論、新たな意欲と関心のもとに意欲的な論考を発表しておいでで、様々な研究の広がりが見られます。私自身も70年代に、やはり<農業史>のつもりで書き始めた愚考を、自分では、当初<世界史>に対する<地球史>という用語を使おうか、と思っていたのですが、それでは自然科学分野の地球科学との差異が不明確であることなどに気付き、あれこれ模索するうち、やがて結果的に、日本ではまだ珍しかった<環境史>に位置付けられた、という経緯の下で、勉強を進めています。 このような点を少々お話させていただき、特に、中国環境史の史料のあり方、扱う上での問題点、自然科学分野との連携のあり方、今日の中国環境問題との関係性如何、といった諸点について、内容的には、土壌・森林・気候変動・農業生産や水利史との関係、等々を中心に雑駁ながらご紹介するつもりです。 御参加戴き、ご批正賜れば、幸甚です。 ***********