Environmental History

香川大学 ジオコミュニケーション・セミナー2

6 月 5th, 2013 Posted in 研究会等案内

香川大学GCプロジェクトでは下記の日程で、第2回GCセミナーを開催します。

日時:2013年6月13日 13:00-14:30

場所:香川大学教育学部2号館2階 遠隔教育調査研究室

このセミナーは、長崎大学熱帯医学研究所(国際保健学)和田 崇之氏の「日本結核史を追う―病原体理解からの時間軸再構築―」と題した講演会およびディスカッションです。

講演要旨は以下の通りです。

わが国の結核は、明治から昭和初期における大蔓延が社会的に大きな爪痕を残し、一時は「国民病」とさえ言われてきた経緯がある。かつてわが国で猛威を振るった結核菌はどこから来たのか、そして現代においてどのような影響を与えているのか。近年、臨床分離株の遺伝多型を手掛かりにして感染経路を推定する「結核分子疫学」が注目されている。わが国における結核菌の特徴を遺伝子レベルで精査することにより、そうした歴史的経緯や地理特異的な適応進化が垣間見える。本講演では、「病原体を標的とした結核研究」が「わが国に起こった固有の事象」にどこまで迫れるのかについて、学際的に議論したい。

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