環境史研究会第5回ワークショップのご案内
4 月 24th, 2011 Posted in 研究会等案内5月14日に予定している第5回ワークショップについて、井黒さんの発表内容に変更がありましたので、お知らせいたします。それ以外の変更はありません。奮ってご参加ください。どうぞよろしくお願いします。
【日 時】 2011年5月14日(土)14時から
【場 所】 東京大学農学部1号館 3F農経会議室
*前回(第4回ワークショップ)と場所が異なりますのでご注意ください。
1号館3階で、第3回ワークショップのときに使用した部屋です。
以下、変更後の内容です。
【発表題目と概要】
◎「消えゆく水と現れでる碑(いしぶみ)―歴史的水利用方式にみる環境と社会―」
井黒 忍 (早稲田大学高等研究所・助教)
「水の世紀」とも称される21世紀、沙漠化の拡大や水資源の偏在、水質の悪化など水をめぐる諸種の環境問題が人類の生存を脅かす主要因となりつつある。人間活動が自然環境に負荷を与え、そのリアクションとして環境問題が生じるという意味において、環境問題は人類自身の内面的問題でもある。したがって、問題解決のためには工学的な是正策が追求されることはもとより、人類自身のこれまでの歩み―歴史の中から問題点を抽出し、解決への糸口を探り出す努力が必要となる。そこで注目すべきは、年間降水量500mm以下の乾燥・半乾燥地域における水資源利用に関する歴史的経験である。水資源の有無が食糧生産および生命維持に対するリミティングファクターとなる同地域において、限りある水資源をいかに利用・分配し人類は生き続けてきたのか。水利用に関わる様々な碑刻資料の分析を通して、水利用方式や水利権の形態を考察し、歴史的経験の中で培われた持続可能な水利用のあり方を明らかにする。
◎「環境史研究の射程」 環境史研究会 発起人
環境史研究会の今後を考えるラウンドテーブル