東アジア農業史学会参加の記(藤原辰史)
12 月 9th, 2010 Posted in 研究会等案内9月25日から26日にかけて、中国の広州にある華南農業大学で「東アジア農業史学会」が開催されました。二日間で70を超える発表があり、ひとりあたり10分の発表時間しかなく、質疑応答の時間も実質ゼロで、発表者には苛酷な条件でした。来年は、北海道網走にある東京農業大学で開催予定です。発表時間はもっと長くなるはずです。ご関心のある方はぜひ参加してみてください。
全体のテーマは、水稲、水利、水運。あらためて、中国農業史研究の層の厚さを体感することができました。この研究会のメンバーである原宗子先生のお知り合いにもたくさんお会いできました。河川の水位を計る石像、水車の研究、畑を田圃にかえる政策の歴史、広東地方の水利水運、などなど、テーマも多彩。日本では、松本武祝先生の「日本列島における水田開発の展開過程」、伊丹一浩先生の「19世紀南アルプ地方における灌漑組合」が環境史的テーマでした。
以上、簡単ではありますが、ご報告まででした。