Environmental History

第16回環境史研究会ワークショップのご案内(村山)

5 月 24th, 2015 Posted in 未分類

みなさま

以下、東大の竹本太郎さんの案内を転送します。

環境史研究会メンバー各位

竹本です。初夏になったものの、不安定な天気が続いてます。環境史的にも、ネパールの地震や、箱根山の状況が気になるところですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

第16回環境史研究会ワークショップを下記の通り東京大学で6月6日に開催いたします。

オハイオ州立大学のブラウン先生には、人為起源の災害に関する報告を、山梨大学の喜多川先生には、最近出版されたご著書『環境政策史論―ドイツ容器包装廃棄物政策の展開』の内容に関する報告をお願いしました。

『環境政策史論―ドイツ容器包装廃棄物政策の展開』については、割引購入ができますので、添付のチラシをどうぞご活用ください。ワークショップの後には懇親会(18時頃~)も予定しております。あわせて参加いただければ幸いです。

【日 時】 2015年6月6日(土)13時~17時

【場 所】 東京大学農学部1号館3階 農経会議室

【題目と概要】

「Anthropogenic Disasters: Secondary Effects of the Built Environment on the Impact of Extreme Natural Events」 Philip C. Brown (オハイオ州立大学)

Subjects: 1) Water Control and urban subsidence (Niigata), 2) Water control innovations impacts on existing water control facilities (cases from central Niigata Prefecture), 3) Roads, railroads, and dike impacts on tsunami (Tohoku), 4) Changing human consciousness: “Blind Faith” in technology or “Agnatology” (deliberate/manufactured “forgetting”)

「ドイツ容器包装廃棄物政策史:『環境政策史論―ドイツ容器包装 廃棄物政策の展開』をめぐって」 喜多川進(山梨大学)

ドイツの容器包装廃棄物政策は,拡大生産者責任と呼ばれる新しい 環境原則の最も早い実施例として知られており,《環境先進国ドイツ》という評価を定着させた。しかし,環境政策として独創的かつ先導的な側面をもつドイツの容器包装廃棄物政策が,なぜ,どのようにしてコール政権期に生み出されたのかという点は,緑の党や環境保護団体の影響であると漠然と説明されることがほとんどであり,これまでの研究においては十分に明らかにされていない。そこで,本報告では,1970年から1991年の容器包装令制定に至る時期に注目し,ドイツの保守政党および経済界による容器包装廃棄物政策の推進理由を検討する。そして,同政策は,環境保全よりも廃棄物処理部門の民営化や旧東ドイツ地域および欧州でのリサイクルビジネスの新規展開,さらに目前の総選挙での勝利といった経済的および政治的動機によって推進されたことを示したい。本報告では,拙著『環境政策史論―ドイツ容器包装廃棄物政策の展開』(勁草書房)に基づき,緑の党や環境保護団体といったグリーンな勢力とは異なる,保守政党・経済界による《もうひとつの環境政策の潮流》に光を当てる。

(参照)『環境政策史論―ドイツ容器包装 廃棄物政策の展開』http://www.keisoshobo.co.jp/book/b190657.html

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以上、よろしくお願いします。

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